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レッスン3:チャンクでミにつける
レッスン1では、英語が主語と述語のラブラブ関係にあり、必ず一緒に考えること、レッスン2では、コンテキストの大切さ、つまり単語の意味は状況に依存し、どのような状況でセンテンスが使われるのかということを話しました。今回は、この主語と述語を一つのチャンク(塊)で考えることについてご説明します。英語をミにつけるとは、まさに、このチャンクの組み立て方を習得することだからです。
レッスン1, 2, 3を土台に英語を学習すると、より効果的に、聞いて話し、読んで書くことができるようになります。
例えば、レッスン1で学んだ、”We will soon arrive at Kyoto.”というセンテンスを一つの塊で覚えます。さらに、その京都ではみなさんのホストファミリーが待っていますよというセンテンス”your host families are waiting for you.” を、チャンク(ひと塊りとして)上の文章に付け足します。”We will soon arrive at Kyoto, where your host families are waiting for you.” つまり、センテンスを正確に作り、それをひと塊りとして組み立てていくやり方で、どんどんミにつけていくことができます。
これは、マイケル・ポラニーというハンガリー出身の著名な物理化学者が提唱したことですが、技能(言語を学ぶというような技能も含め)というのは、一つの塊というか、システムの流れを身につけることを意味します。例えば、ハンマーで釘を打つことを学ぶのに、いちいちハンマーの角度とか力の度合いとか目の位置を分析したりはしません。ハンマーの一振りとして目的を果たすことを、体に教え込むのが効率的で正しい方法です。
英語の場合も、一つの音、一つの文字、一つの単語を別々に習得するのではなく、センテンスを一つのチャンクとして処理できるようにすることが大切です。話すことにしても、聞くことにしても、読むことにしても、書くことにしても、”We will soon arrive at Kyoto”とか”Your host families are waiting for you.” というセンテンスをチャンクとしてミにつけていかなければいけません。実は、私たちの脳もチャンクで物事を処理しています。普通、0453317120という番号を見たら、なかなか覚えられませんが、(045)331—7120という電話番号のチャンクにすると覚えやすくなります。さらに、これに何らかの意味がついてくると記憶がしっかりと大脳皮質の方に移って行くようです。例えば、この番号は私の家の昔の番号ですが、母は、
『散々一つも(331)ないのに(712)ゼロ(0)』
と言って、番号を覚えていました。我が家は何もなかったので丁度、意味と番号がぴったりだったのです。このように、記憶は、チャンクと意味で整理されますから、英語を効果的に学習するためにこの性質を大いに利用しましょう。
さて、英語のセンテンスをチャンクで覚えるという話に戻ります。最初のミニレッスンで話した主語と述語がラブラブ関係を思い出してください。上のセンテンスではWeとwill soon arrive at Kyoto、Your host families とare waiting for you というふうに主語と述語が対になってセンテンスができています。そして、英語では、主語・述語の語順が非常に大切になります。まず、英語は、R-sentence 、Q-sentenceという二つのパターンに大別されます。R-sentence の語順は、We will soon arrive at Kyoto. Your host families are waiting for you. というセンテンスパターンです。Q-sentence の語順は、述語が一番初めにくる逆さまの語順です。つまり、 Will we soon arrive at Kyoto? Are your host families waiting for you? この語順の違いはとても大切になりますので、まずしっかりと各センテンスの語順をミにつけましょう。丁度ハンマーの振り方を学ぶように。
(RセンテンスとQセンテンスの違いは、101、3.1章、ステップ2の「ミにつける」を参照)